スプリング・エフェメラル(春の儚い命と呼ばれる植物)(英名Spring ephemeral)の開花時期にあわせて、2005年5月にフィンランド南部の2ヵ所にある花の名所を訪ね歩きました。まず、5月2日にタンミサーリを日帰りで、次いで13日から15日かけて2泊3日の日程でオーランド諸島に滞在しました。
 タンミサーリの町の遠望 |
今回はまずタンミサーリのスプリング・エフェメラルについてお話しします。タンミサーリは1546年スウェーデン王グスタフ・ヴァーサによって設立された町です。タンミサーリはフィンランド語の地名で意味はオーク・アイランド、スウェーデン語ではエケネースと呼ばれています。
ヘルシンキから西南西方向に90kmの所にあり、人口は2004年末現在で14,525人で、そのうち82%がスウェーデン語系住民で16%がフィンランド語系住民です。18世紀後半から19世紀にかけて造られた木造建築が美しい旧市街を形成しています。海域にはタンミサーリ諸島国立公園も設けられています。
左地図(H:ヘルシンキ、T:タンミサーリ)
スプリング・エフェメラルの名所、ラムスホルメーンは町の中心街南東部にあり、散歩、散策、スポーツ等を楽しむ市民の憩いの場所ともなっています。絨毯のようにあたり一面を覆うヤブイチゲは毎年ちょうど母の日に満開になるという謂れがあります。

Anemone nemorosa |
キンポウゲ科イチリンソウ属 ヤブイチゲ

Anemone nemorosa |
林床のヤブイチゲ群落

Anemone nemorosa |
ヤブイチゲ群落
ラムスホルメーンと隣接する一帯は現在市立の自然保護林になっています。自然保護林とはいっても全く自然任せでは無くて、 1947年以来入念に手入れをおこなってきています。手入れとしては、雑木の間引き、枯死木の除去、下草刈り、落ち葉かき、火入れ、家畜の林内放牧などが考えられますが、これらの中からそれぞれの場所に最適な手法が採用されます。
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