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森と湖の国フィンランド

第26回 春咲きの希少植物を訪ねて3
当地のレッドデータブックのカテゴリーによると、プルサティラ・パテンスは絶滅危惧IB類(CR)に相当します。プルサティラ・べルナリスは絶滅危惧II類(EN) に相当します。アネモネ・トリフォリアは準絶滅危惧(NT) に相当します。以前国内唯一の自生地が確認されていたプルサティラ・ブルガリスは盗掘がたたって、残念ながら1938年に残っていた一株を最後についに絶滅(EX)してしまいました。


Pulsatilla vernalis
キンポウゲ科オキナグサ属
プルサティラ・ベルナリス




Pulsatilla patens
キンポウゲ科オキナグサ属
プルサティラ・パテンス



絶滅危惧種になっているこれらの植物は、以前にはもっと広範囲に分布していました。ところが20世紀以降の林業の近代化、建築道路用資材としての採石・採砂による自生地の破壊、宅地造成や道路建設、盗掘などのために急激に減少していきました。さらに自生地はほとんど手入れされることなく放置されたために、多くの場所では樹木が繁茂し、こうした絶滅危惧種の生育環境は次第に悪化していきました。

やや乾燥性のヨーロッパアカマツ幼樹林内の南西斜面にあるプルサティラ・パテンスの自生地には、下層植生としてクマコケモモ、エゾノチチコグサなどが生えています。


Arctostaphylos uva-ursi
ツツジ科ウラシマツツジ属
クマコケモモ
パテンスの自生地




Pulsatilla patens x vernalis
絹状の長軟毛に覆われた
パテンスとベルナリスとの種間雑種




パテンスとベルナリスとの種間雑種
大きな開花株

パテンスとベルナリスとの種間雑種
ふっくらとした花弁状の萼片
プルサティラ・ベルナリスは、アカマツ疎林の明るい春の日差しが差し込む南向き斜面に自生し、下層植生としてコケモモ、ネズノキなどが生えています。


固体変異が目立つ
パテンスとベルナリスとの種間雑種

パテンスとベルナリスとの
種間雑種の花
この自生地では個体変異が特に目立ち、プルサティラ・ベルナリスとプルサティラ・パテンスとの種間雑種もたくさん生えています。

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