ヘルシンキ市中心街に程近いハラッカ島に生えている自生植物と帰化植物(外来植物)の開花時期にあわせて、2007年4月25日、6月17日、7月10日、8月5日と合計4回にわたって海岸植物の花の名所に足を運びました。今年の夏は例年になく豊富な雨に恵まれて、植物が夏中青々と茂っていました。
 ハラッカ島のシンボル カササギ Pica pica |
ハラッカ島のハラッカとはフィンランド語でカササギを意味しますから、和名ではカササギ島になります。しかし、島内でよく見かけるのはメリ・ハラッカに当たるミヤコドリばかりでこの方が当を得ている気がします。この島には以前フィンランドの軍隊が駐屯していましたが、1989年に民生に移管されました。
 本土と島を結ぶ渡し船 |
ハラッカ島は、ヘルシンキ市内南端にあるカイボ公園から目と鼻の先にある小さな島です。春から秋にかけては渡し船で、冬場には海が凍るので氷の上を歩いて島に渡ることができます。
島の面積はわずか9ヘクタールに過ぎませんが、現在島内で312種の維管束植物(高等植物)が確認されています。このうち、169種が自生種で、残りが帰化植物です。絶滅危惧種として、マメ科ハリモクシュク属ハリモクシュクの仲間 Ononis arvensisが挙げられます。残念ながら、今年はハリモクシュクの仲間の開花を確認することはできませんでした。
 カモメの雛 Larus canus |
 カモメ Larus canus |
 ミヤコドリの親子 Haematopus ostralegus |
 シジューカラガンの親子 Branta leucopsis |
ハラッカ島の案内書によると、セアカモズ、ヤブサヨナキドリ(ナイチンゲールの仲間)、ホシムクドリ、シメといった野鳥を島内でも時には観察できるそうです。ハラッカ島の南端部は水鳥の繁殖地・休息地としても非常に重要です。6月中旬に島へ上陸した時にはまさに水鳥が子育てに真っ最中の時期でした。雛を守ろうと威嚇的に低空飛行を繰り返したり、糞爆弾を浴びせかけようとしたり、雄鳥が突っかかってきたりしました。島を訪れた時には、カモメ、ミヤコドリ、コブハクチョウ、カモ類、シジューカラガン、キンクロハジロなどの水鳥を見かけました。こうした水鳥の糞が天然肥料となって、海辺の植物は繁茂していましたし、実に見事に開花していました。
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