
やわらかな黄色の花をつけるメコノプシス・カンブリカ
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メコノプシスの仲間は、ケシ属に近縁なケシ科の一稔生(開花後枯れる)あるいは多年生で、世界に40種余りが知られています。その大部分がヒマラヤ山系、および四川、雲南、甘粛、青海省などの中国の山岳地帯(3000〜6000m)に分布し、西ヨーロッパにはメコノプシス・カンブリカのみを産します。
学名のメコノプシスとは「ケシモドキ」を意味し、メコノプシス属はケシ属と多くの共通の特徴を持ちながら、花柱が明瞭に認められる点によりケシ属と区別されます。

至上の青いケシ、メコノプシス・グランディス |
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メコノプシスの仲間のうち、ヒマラヤの青いケシというのは青い花を咲かせる数種の植物の総称です。実際には西ヨーロッパ原産のメコノプシス・カンブリカの花色は黄色や橙色ですし、ヒマラヤには、赤色、淡紅色、黄色、紫色、青色、白色などの花色も見られるとおり色彩の変化には富んでいます。

青いケシの中でも孤高な感じを漂わせる メコノプシス・ホリデュラ |
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特に幻の青いケシという場合には、針のような鋭い棘に覆われているメコノプシス・ホリデュラという種を限定して指すことが多いようです。草丈は、メコノプシス・べラやメコノプシス・ホリデュラのように高さ10cm程度の小型種からメコノプシス・ナパウレンシスやメコノプシス・パニクラータのように2mを越える大型種まで様々です。

メコノプシス・ベトニキフォリアの紫花 |
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日本では1990年に大阪・国際花とみどりの博覧会のブータン王国館に展示されたヒマラヤの青いケシ8000本で有名になったそうですが、その当時私はフィンランド在住で全くその事実を知りませんでした。
確か数年前、当地の園芸専門書をめくっている最中に、メコノプシス・ベトニキフォリアの写真と解説のところで目が止まりました。園芸植物として栽培されている数ある多年草のなかでも一番美しい植物として称えられていたからです。それ以来、不思議な魅力を秘めたこのメコノプシスの仲間の虜になってしまいました。

園芸専門店から購入したメコノプシスの苗3種 左からカンブリカ、ベトニキフォリア、グランディス |
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1998年4月中旬に古都トゥルクで開催された春の園芸フェアからの帰り道、たまたま市内のとある園芸専門店に立ち寄りました。そこでメコノプシス・ベトニキフォリアとメコノプシス・カンブリカの苗があるのを見つけ、早速購入しました。さらに同年5月上旬、自宅の近くの園芸専門店からメコノプシス・グランディスの苗を入手しました。
その後園芸専門店から苗を買い足したり、一部を自分で種子から栽培したりして、現在玄関先東側庭の一画には、20株余りのメコノプシスの仲間が植栽されています。

2000年5月中旬の玄関先東側庭の一画 フリチラリア・メレアグリス、ハナルリソウ青花、 早咲きチューリップ・プラエスタンス・ウニクム赤花が開花 |
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温室栽培された充実した苗を購入・植栽した場合、当地では早ければ5月中旬頃から咲き出しますが、遅霜が心配される時は前もって寒冷紗等で株全体を保護することが大切です。露地栽培で無事年越しした株は、普通6月上旬から7月上旬にかけて花をつけます。
メコノプシス・カンブリカは寒冷地では栽培が比較的容易で自然に種こぼれでも増殖しますが、他のメコノプシスの仲間を長年にわたって継続して露地栽培するにはやはり特別の経験と管理が必要です。

2000年6月中旬の玄関先東側庭の一画 メコノプシス3種とタイツリソウ、アルメリア白花 |
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メコノプシスの仲間に限らず、現在草花が植栽されている所では必ず花壇を周囲よりも高くするレイズドベッドにして水はけをよくするよう努めています。
場所は玄関先の半日陰の一画で、メコノプシスの仲間は酸性土を好むので、無添加・無矯正のピートモスとシャクナゲ・ツツジ専用土を混ぜて使っていますし、夏場の潅水用に雨水を貯めています。冬期には、抗菌・防虫効果があるとされるラベンダーの小枝を晩秋に根元まで切り込んでメコノプシスの株の周りに被せておき、さらにその上に防寒用にバークを厚く敷きつめています。

2001年6月上旬 咲き乱れるメコノプシス3種とタイツリソウ、 ハナケマンソウ、フロックス、アルメリア |
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一般的な管理としては、植栽時に元肥として緩効性肥料を与え、発芽と同時に液体肥料と置き肥としてシャクナゲ・ツツジ専用肥料を何度かに分けて与えます。晴天が続くようなら貯めておいた雨水を潅水し、子苗の場合摘花して体力消耗をできるだけ防ぎます。あえて繁殖用の種子を採取する場合を除いて、開花後は必ず花がらを摘み取ります。

2001年6月中旬 満開のメコノプシス3種とシロミミナグサ、フロックス、 ハナケマンソウ、タイツリソウ、アルメリア |
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玄関先東側庭の一画では、メコノプシスの仲間の引き立て役として、青紫色、白色、黄色、淡紅色の草花も適宜植え込んであります。この目的では、フロックス、ビオラ、アルメリア、キンバイソウ、シロミミナグサ、ハナケマンソウ、タイツリソウ、ツルニチニチソウ、そしてラベンダーを使ってあります。
世界最北の植物園といわれるノルウェーのトロムセ大学附属植物園はメキシコ暖流の影響下にあるとはいえ、北緯70度付近に位置しています。ヒマラヤ原産のメコノプシスの仲間が5種類(プニケア、インテグリフォリア、クインツプリネルビア、グランディス、ベトニキフォリア)も栽培され、一般に展示・公開されています。
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