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海外からの花便り;ロマンチック街道から

第7回 クリスマス・シーズン
 霜が降り雪がチラチラする季節になると、さあ、ドイツもクリスマス・シーズン到来!遠くからジングルベルの鈴音が近づいて来る感じですね。今回は、メルヘン街道・エリカ街道からクリスマスの準備が進む町の様子を紹介します。


ドイツ語で「メリー・クリスマス」
マールブルクのマルクト広場にて
 日本では24日のイヴを恋人と過ごそうとし、25日にはもうクリスマスは終わってしまった感じですよね。こちらのイヴも似た感じですが、25日や26日の準備や帰省で忙しい人もいます。というのは、25日は必ず家族で過ごすので、前日には若者達は実家に帰るからです。
 25日午前中には教会に行き、夜は家族だけでクリスマスを祝います。26日は親類同士が訪問し合ったり、友達と一緒に過ごすのもOKです。25日は商店もレストランも全部閉まるので、街がとても静かになります。聖夜「ハイリゲ・ナハト」が実感できますよ。
 日本ではイヴが終わると、さて、本当のお祝いをする日がやって来るとばかりにツリーを仕舞い込んで、門松や餅つき、大掃除と正月の準備、残っている忘年会など目白押しですね。ドイツでもクリスマス・マーケットは通常イヴの日の午前中に撤去されますが、ツリーや通りに付けた飾り、広場の大きなツリーなどは正月15日くらいまでそのままです。


本屋さんの飾付け
 これはリューネブルクの本屋さんで見かけたショーウインドの飾りです。リューネブルクはエリカ街道沿いの町で、中世には塩産業で栄えました。
 ドイツ語では、こういった輪をリースとは言わずに「クランツ」と言います。写真のようにクリスマス時期に4本のロウソクが付いているリースは「アドベント・クランツ」です。
 日本では待ち遠しいお正月を「指折り」数えて待ちますね。こちらは、クリスマス前の土曜日ごとに「ロウソクの火を灯して」数えます。
 「アドベント」とは、キリストの生誕であるクリスマスを待つお祭りで「待降節」とか「降臨節」などと呼ばれています。クリスマスの前の土曜日を数に入れて、4つ前の土曜日から始まります。町の広場でクリスマス・マーケットが開かれ、町全体がクリスマス・ムードになります。


お菓子の家
 この時期、パン屋さんやケーキ屋さんの飾付けもきれいです。
 こんな風に腕のいい職人さんがいると、色んな形でケーキを焼いてくれるのでバースデー・ケーキやパーティー用ケーキなど、たくさんの注文が来ます。もちろん、ケーキには名前や年齢以外に職業を表わす人形や絵も入れてくれます。パーティーがもっと楽しくなりますね!


パン屋のサンタ
 このパンは、サンタのつもりらしいのですが・・・。クリスマス・シーズンだから解ったのではなく、隣にちゃんと「聖ニコラウス」と書かれていました。
それにしても、似てないなー。
本物を見たことないけど。


三人の王
 リューネブルクの旧市街でウロウロしていると青い服を着た、変わった人が道の真ん中に立っているのを見つけました。頭にティアラのような、月桂樹のような物を付けているので、「ああ、これはキリスト生誕を祝いにやって来るというあの三人の王だ!」と納得していたら、この三人に呼び止められました。
「新装開店で、景品付だからね。どうぞ!」 ― ビラ配りのアルバイトでした。三人のうち二人は女王だけど、まあいいかとパチリ。
若者たちに蛍光色の青がよく似合っていますね。


デパートのクリスマス飾り
 これはフランクフルトの100kmほど北に位置する町ギーセンのデパートです。天井の飾りが良かったので撮ってみました。でも、どちらかと言うと地味な方ですね。


サンタと一緒にチーズ!
 「4時なのに、もう暗くなったなー」と見渡すと、なんとサンタクロースが麻袋を抱え、デパートの向こうから道行く人と世間話をしながら登場。
ツアー仲間が「あっサンタだ!」と言って指差すと、サンタが気付いてやってきました。
「一緒に写真?どーぞどーぞ。」
じゃ、パチリ。
という感じでした。それから、紙に何かをを書く真似をするのです。聞いてみると「住所を書くから、その写真を私にも送ってくれ」とのことでした。
 そのあと、子供たちが集まってきてサンタを取り囲むと、おもむろに麻袋から「クルミの実」を取り出してプレゼントしていました。ツアー仲間の感想は、「あら、あんまりお金持ちのサンタじゃないのね」でした。でも、素朴で気さくなサンタでしたよ。


クリスマス・ツリー
 かつて都市同盟ハンザの中心的な役割を果たした港町リューベック。古い歴史を感じる町です。トラべ川にぐるりと囲まれている旧市街にはトーマス・マンの家「ブッデンブローク・ハウス」が残っていたり、もちろん、かつての50マルク紙幣の図柄に使われたホルシュテン門も健在です。
 マルクト広場のクリスマス・マーケットにはたくさんの屋台がギューギューに詰まっていましたが、その端っこにツリーが立っていました。
 こちらはだいたいモミを使いますがドイツに自生する赤モミ・白モミなどよりも、家庭ではちょっと葉っぱの色が白っぽい「銀モミ」が人気です。北欧あたりがクリスマスに売り出す小さな家庭用ツリーは、かわいい苗が仲良く並んで栽培されるので、その畑は「木の学校」と呼ばれます。


モミのリース
 ドイツ人はリースを飾るのが好きです。リースは「クランツ」と言いますから、モミの枝で編んだリースは「タンネン・クランツ」です。これに、色々な飾りを付けて、出来上がり。窓やドアにぶら下げても、テーブルに置いてもかわいいですよ。最初から少し実が付いたり、宿り木が付いている種類もありますね。
 白っぽく見えるのが「銀モミ」です。


リース屋さん
 自分で作るのは苦手だけど、やっぱり家にかわいいクランツを飾りたい!という人はリース屋さんで気に入ったものを買います。クリスマス・マーケットには必ずリース屋さんがあります。


マルクト広場の屋台
 マーケットの屋台では、色んな物を売っています。
 チョコレート、ハンバーグ・ソーセージ、レ−プクーヘン、クレープ、焼栗、飴、懐かしい綿菓子とかリンゴ飴もありました。ドイツの子供も綿菓子が好きですね。大人は「グリューワイン」という、赤のホットワインで身体を暖めます。
 食べ物以外では、クリスマスによくある木彫の人形やツリーを売っている店。サンタのプレゼントが入りそうな赤白靴下の店。動物の皮製品の店。表札ばかりの店。ブラシばかりの店。藤編みの店などなどクリスマスでなくても、お祭りにやって来るような夜店もたくさん出ています。
 私は、もちろんホットワインを頂きました。


大観覧車
 マーケットの人通りは賑やかで、真っ直ぐ歩けないほどです。混雑の中、人目を引くのはこの大観覧車。一番上から町の外をぐるりと見渡せます。またマーケットにはメリー・ゴーランドも必ずあります。これがないと一緒にやってきた子供たちが納得しないのでしょうね。回る乗り物は、ウマばかりではなく、ゾウもラクダもいますが、パトカーや消防車もありますよ。

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