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海外からの花便り;ロマンチック街道から

第12回 帝国自由都市祭り
 今回はローテンブルクの「帝国自由都市祭り」をご紹介しましょう。
これは村の住人全員が中世の衣裳を着て、当時の生活や職業などを再現するものです。毎年9月の第一金曜日に始り、3日間続きます。

 ドイツは10世紀から19世紀の始めまで「神聖ローマ帝国」と呼ばれていました。別にその帝国にローマがあったのではなく、名前だけです。実際はだいたい現在のドイツとオーストリアそしてチェコ(ボヘミア)などです。ローテンブルクは中世、12世紀から15世紀が一番栄えた時期です。
 当時ローテンブルクは通商路としても要衝にあり、人口2万人、強力な軍、見渡す限りの広大な領地を持ち、神聖ローマ帝国の10大都市のひとつに数えられていました。日本の歴史と違うのはドイツ皇帝の覇権があまり強くなく「ゆるやかな封建制」だったので、豊かな都市は皇帝直属とし、都市権、市の開催権、自治権などの権利を与えました。そこの領主の専制を退け、選ばれた都市貴族で議会を作り、中世とはいえかなり自由に都市を運営したようです。これを「自由都市」と呼びます。


松明行列
 さて、まず祭りは金曜日の夕方の松明行列から始ります。マルクト広場で楽隊がお祭り気分を盛り上げているあいだに、タウバー川の下に集合した村人たちが松明に火を灯して、行列を作り、次々とマルクと広場に集合してきます。写真はその遠景です。
行列は小さなグループに別れていてそれぞれが演奏したり、違う衣裳を着ています。全員が集まると、中世の衣裳を着た市長が祭りの開会宣言をしてセレモニーはお終いです。
でも、解散してからも前夜祭なので、村中で笛や太鼓の演奏が続きます。そして、この日は博物館などが夜中まで開館したりします。

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