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| 第2回 トウガラシ物語 | |||||
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トウガラシの歴史
私たち日本人が江戸時代以降、長らく慣れ親しんできたのは、一味唐辛子や七味唐辛子の原料として知られる「鷹の爪」。また、ここ数年「ハバネロ」が急速に知名度を上げて来ましたし、園芸店やレストランでも新しい種類のトウガラシを目にする機会は増えました。 とはいえ、まだまだトウガラシは私たちにとって、言わば「未知なる植物」です。トウガラシを見た目の違いで区別するのは良いとして、辛さの度合いだけで区別している日本人は、その豊富なバリエーションとすばらしい風味の違いで区別するトウガラシ文化圏の人から見ると、まだまだよちよち歩きだそうです。なお、ご存知の通り獅子唐、ピーマン、パプリカなども同じトウガラシの仲間です。 トウガラシはカレー、キムチ、麻婆豆腐、タイ料理、ベトナム料理、インドネシア料理などでも日常的に食されています。また、漢字で「唐辛子」と書くこともあり、アジアが起源だと思っている人もたくさんいますが、実はアメリカ大陸生まれです。しかも紀元前より広範囲に栽培されていました。
地上絵で有名な古代ナスカ文化の土器などにも、多くのトウガラシモチーフが残っています。私ども美術館で現在開催中の企画展「新大陸の仲間たち(古代中南米動物園)」の人間のコーナーでも、トウガラシの紹介と共にナスカ文化のトウガラシ模様の土器を展示しています。 トウガラシは、上記のように、その生まれた土地アメリカ大陸各地で、最初の市民権を得ました。特にヨーロッパ人がやって来た時、アステカ帝国が栄えていたメキシコ中央高原や、メキシコ南部から中米にかけてのマヤ地域、カリブ海島嶼部、さらにメキシコ同様にスペイン人侵入時には強大なインカ帝国が支配していたアンデス地域やアマゾンにまで至る地域がその舞台です。15世紀末ヨーロッパ人と出合ったトウガラシは、ポルトガルの商人によりアフリカに伝えられ、その後、インドやマレー半島、マカオを通って中国、朝鮮、日本にまでもたらされたのです。 なお、肝心のヨーロッパではその辛味が敬遠されて長らく市民権を得られませんでしたが、オスマントルコが遠征の際にトウガラシを持ち込んだハンガリーで、品種改良を繰り返した結果パプリカが生まれ、その後マイルドなトウガラシの仲間は多くのヨーロッパ諸国でも愛されるようになりました。
トウガラシってこんなに素敵
そんなトウガラシたちに出会うには
それ以外の手段としては、専門店で本場アメリカ大陸の料理を味わうことをお勧めします。例えば、東京都渋谷区代官山のメキシコ料理店「ラ・カシータ」。ここでは季節に応じて12〜15種類のトウガラシ(現在メキシコや中米で主に食されているほとんどの種類)を使い分けて素晴らしい味を提供しています。またテレビ番組「料理の鉄人」にも出演された渡辺オーナーシェフがお手すきのようなら、それぞれのお料理に使われているトウガラシにまつわる楽しいお話が伺えるはずです。 ※関連リンク1:メキシコ料理:ラ・カシータ ※関連リンク2:BIZEN中南米美術館 |
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