調香師の香り紀行「マダガスカル」 home

文・写真 島崎直樹
フランス調香師協会の「香りの道」
マダガスカル旅行に参加して
「香料」第205号(2000.3)別冊

第三回  アンタナナリボ(Antananarivo)〜タマタベ(Tamatave)

● 9月24日
 まだ暗い早朝4時にモーニングコールがあり5時にホテルを出発、アンタナナリボから空路タマタベ(Tamatave)へ約1時間のフライト。マダガスカル島というので大きめの島かと思っていたが、なんと日本の1.4倍もの面積があり小さな大陸である。
 今回の旅行も、この国の北半分の数箇所を飛行機で回っただけで、バウバブの木で有名な砂漠地方や南部へは全く行っていない。
 公用語はマダガスカル語とフランス語で、英語は一部のインテリを除き町では全く通じない。


25000マダガスカルフラン札
 通貨はマダガスカルフラン(FMg)で1フランスフラン(FF)が1000FMgとなっている。両替はホテルでとても簡単にでき100FF札を渡すと25000FMg札が四枚来る。但し一度マダガスカルフランにしたものはフランスフランはもとより他の外貨にも両替はできない。
 25000FMg札はとても美しいデザインでマダガスカル特産品であるバナナ、マンゴ、ライチー、などの果物とイランイラン、バニラなどの香料植物の絵が描かれている。ただし全てのお札が新しいわけではなく手垢にまみれ茶色くなった紙幣もある。
 車はタクシーはフランス製のルノーやシトロエン、マイクロバスは日本製、お金持ちの四輪駆動も日本製、トラックは殆ど例外無くメルセデスベンツと上手に住み分けている。


原猿 キツネザル
 タマタベでのホテルはプールサイドにプルメリアの花が美しく咲くいいホテルではあるが、冷房がきかずとても暑い部屋であった。
 植物園で放し飼いにされている原種の猿を見た。ガイドブックを読んでいると原猿のことがよく出てきたのでとても興味があった。テレビのCMでみる横に飛ぶシファカやワオキツネザルが沢山いた。原猿は私たちに身近な日本の猿のような真猿類と下等な哺乳類の間の原始的な猿類でマダガスカルの固有種である。そういえば生きた化石といわれる魚、シーラカンスもこのマダガスカル島の近くコモロ諸島で見つかることが多い。
 大きな森と池があり様々な植物や爬虫類を見ることができる。私は爬虫類は大の苦手なのでとても困った。ホテルでも照明の在るところにはヤモリがいて部屋の中でも夜になると動き出す。害はないとわかっていても気持ちのいいものではない。  


人力車 プスプス
 首都のアンタナナリボは坂の多い町だが、ここは平坦で市内にはプスプスとよばれる人力車が市民の足として町中を走っている。鉄の車輪に自動車のタイヤのゴムの部分だけを細く切って貼り付けた自家製の二輪車で裸足の車夫がノンビリと客待ちをしている。
 プスプスといわれるのはフランス語の押す(Pousse)から来ているとのこと。マダガスカルには面白い言葉が多い。ホテリー(Hotely)は旅人が宿泊したり安く食事もできる場所で、外来語を流用しマダガスカル語にしてある。
 この付近は竹の産地で建築材料につかったり籠や笊(ざる)にして道端で売っている。
 タマタベ港はマダガスカル最大で香料やスパイスの輸出港としても有名であるが、残念ながらその船積み風景は見られなかった。

調香師の香り紀行「マダガスカル」目次

海外レポートトップ

ホーム

support@hanaippai.com
花いっぱい.com に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
Copyright©2009 花いっぱい.com All rights Reserved.