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トロピカルガーデンシティ シンガポール

第2回 「自然友の会」とはじめての散策会
 はじめは、文句を言いながら、しぶしぶ住み始めたシンガポール。精一杯前向きに考えて「この機会に南国の植物に詳しくなろう!」と思っていましたが、現実はそう甘くありませんでした。
 なにがって?植えられてる木々…ぜ〜んぶ、わからない!これは、私にとっては本当に大きなストレスでした。日本(関東限定)では街の木々、庭の花々、ほとんど名前がわかりました。でもシンガポールのは…わからない。ということは取っ掛かりがないのです。英語も全然ダメだから、本で探すというのも当時は思いもつかなかったし。シンガポールへの観光で必ず組み込まれている「シンガポール植物園」に行っても、暑いだけで何にもわからない。
 どうしよう…途方にくれていた時、シンガポール日本人会の掲示板で見つけたのが「自然友の会」というサークルでした。

 不安を抱えながらも早速、入会させてもらいました。シンガポールに来て2ヶ月位経った頃の事です。「自然友の会」というのはシンガポール日本人会に所属するサークルで、ものすごいマニアの人がいる一方、ただ外を歩くのも好きという人もいる日本人女性の集まりで、人数は40人くらい。月に1回ずつの定例散策会とミーティング、各種分科会で、会員それぞれが興味のあることをやっているといったサークルでした。

 「面白いよー。おいでよー。迎えにいくからー。」3拍子揃った強力なお誘いにのってはじめて参加した散策会は「マクリッチ散策会」。「マクリッチってなに?」…ガイドブックにも載っていない「地名とおぼしきもの」に不安いっぱいの私が連れて行かれたのは、シンガポールにいくつかある貯水池周辺に作られた公園でした。

 シンガポールは小さな島国です。そこに400万人(2004.6現在)もの人が住んでいますから、大量の水が必要です。その水を蓄える貯水池が国の何箇所かに作られています。
 貯水池の周辺には(日本で水源となる川の上流部に水源涵養林として森が保護されるのと同じように)緑の森が保護をされて広がり、一部は公園として整備され、憩いの場として市民に開放されています。マクリッチもそんな場所の1つでした。

 それまで私がテレビなどで見てイメージしていた南国の森は、「鬱蒼としたジャングル」。だからヒルやムカデがいっぱいいる怖い場所なんじゃないかと思い、ちょっぴりハラハラドキドキだったのですが、そこは全然違いました。きれいに整備された公園と、貯水池の周辺の森。森の中の道もきちんと整備されていて、木陰の中をジョギングする人たち(特に西洋人が多い)とたくさんすれ違いました。

 ただ、そこにあった植物は、街で見るもの以上に私にとっては全く未知の植物たち。おまけに体長3cmもあろうかというアリや60cm近いトカゲさんにも遭遇して、ここは日本とは全然違う、確かに赤道直下の国なんだなと、シンガポールに来てはじめて実感した日でもありました。

 「自然友の会」の方々はとにかく元気!知識も豊富!あれもこれもわからない私にいっぱい植物を紹介してくださったのですが、半分も行かないうちに私の頭は飽和状態。その日は暑さも半端ではなくて、最後は意識までも朦朧としてきて…といった具合で、せっかく教えてもらったこともほとんど頭に入らないままに終わってしまいました。

 森や植物についてはあまりにたくさんなので、おいおい紹介していきますね。

 先ほど話題にした「60cm近いトカゲさん」だけ、紹介しておきます。この子は「クラウディッド・モニター」という森に住むトカゲちゃん。(モニターというのはトカゲのこと)大きくなると1m近くにもなります。虫や小さい動物などを食べて暮らしているようです。マクリッチでは必ずと言っていいほど、行けば1回は見かけます。木々の間をゆっくり進んでいたり、私たちが歩く道の前方で「のほほ〜ん」とお休みしていたり。森の中では落ち葉を掻き分け掻き分けしながら、鼻先で地面を探りつつ進んでいるのを見かけるのですが、そうやって虫などを探しているのかな?
 マクリッチでこの子をはじめて見たときは「大きい!」とビックリしたのですが、別の場所にはうわてがいました!シンガポール…あなどれません!

 ではまた。

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